北海道旅行報告の続きです。
一気に書いてしまえばいいものを、あれもこれも書きたいと考えているうちについつい遅くなってしまいました。こうなったらのんびりと書いていきますので、お時間のある方はどうぞお付き合い下さい。
さて、実は北斗星が北海道に上陸した頃から雨が降り始め、途中の大沼あたりではかなり雨脚が強まっているのが車窓からも確認できました。
幸い、札幌に到着した時点で雨は上がったのですが、この日の目的地である支笏湖に向かう途中で再び振り出し、一時的には「土砂降り」と呼んでもいいくらいのお天気に。おまけに寒い。日中でも気温は20度に届かなかったのではないでしょうか。
このどんよりとしたお天気と気温のために、支笏湖はまるでスコットランドのような雰囲気(って、行ったことないんですが・笑)。
日本屈指の透明度と深さを誇るという支笏湖。しかしこのお天気では、湖面からその透明度を確認することは叶わず。「ネッシーいそうだよね」「シッシーかな?」「いや、シコッシー?」などと相変らずくだらないことを言いながらレンタカーを走らせます。
ちなみに、湖畔の観光スポット「支笏湖ビジターセンター」の情報によれば、ネッシーの目撃情報はないものの、この辺りはクマが頻繁に出没するのだとか。お土産グッズとして人気の
アレではなく、本気で「熊出没注意」を呼びかけるポスターがあちこちに貼られていました。
クマを連れ歩いていた我々としては、どうしたものかと一瞬頭を悩ませましたが…。
いや、呼んでない(笑)。
ともあれ、「ある~ひ、もりのっなっか~♪」な状況には陥らずに済みました。よかった。
ところで、前述の「
支笏湖ビジターセンター」は、何の予備知識も持たずにこの地を訪れた我々にも結構面白かったです。
地元のネイチャーガイドさんが本物のクマの頭蓋骨などを触らせてくれたりと、展示も色々と工夫されていて、思いがけず長時間過ごしてしまいました。もともとこの手の、「体験型理科系教育施設」ってかなり好きなんです。
わざわざ訪れる価値があるかはともかく、無料でこれだけ楽しめるのだから、「税金の無駄遣い」とは思わないことにします(笑)。
ちなみに支笏湖は、地元で「チップ」と呼ばれるヒメマスが名物。もともとは阿寒湖にいたものを移植したようですが、後でこの日の宿で確認したところ、やはり今ではほとんど支笏湖では取れず、阿寒湖の養殖モノを入れているそうです。
透明度が高いということは、魚にとっては餌が少ないということですから、無理もありませんね。
この日の宿は、「ビジターセンター」からは対岸にあたる「丸駒温泉旅館」。
「
日本秘湯を守る会」の会員宿ですが、とても綺麗で立派な旅館です。「秘湯感」にはやや欠けるものの、大変居心地はよかったです。特にこんなお天気だったので、到着したときはほっとしました。
お湯はさすがに源泉かけ流しで、気持ちよいです。
夕食はこんな風に、お膳でお部屋まで運ばれてきました。贅沢~。
もちろん「チップ」もメニューに含まれていました。他にも海の幸山の幸が食べ切れないほど!温泉旅館にありがちなメニューではありましたが、やはり北海道だけに地元で取れる食材が多いのか、自然な味わいが美味しかったです。
この日は雨でむしろ幸いだったかもしれません。観光はすっぱりと諦め、何もせずに温泉と食事を楽しむことに専念できましたから…。
こうして、翌日以降の「馬三昧」へと気力・体力を温存していた私たちなのでした。