我が家では、晩御飯は私が作ることが多いのですが、夫も料理が好きなので、私の帰りが遅くなるような日には晩御飯を用意して待っていてくれたりします。
これは、やはり非常にありがたいです。特に残業帰りの日なんて、帰宅してすぐに美味しいご飯が食べられるのは涙が出るほどありがたいものです。
メニューはこの「本日の肴」に載せているような、適当居酒屋レシピがほとんどなのですが、中には彼オリジナルの傑作もあります。
今日は、そのうちのひとつで、私が勝手に「殿堂入り」と名付けたメニューをご紹介しようかと。
じゃーん。
見た目は、何かの魚とオクラの和風パスタ?と思われるかもしれませんが、一味違うのです。
なんと、使っている魚は秋刀魚の開き!しかも味付けは見事にイタリアン!!
秋刀魚開きは、休肝日のおかずとしてよく買ってくるのですが、近所のスーパーでは3枚入りパックで売っているのです。つまり、1人1枚ずつ食べると1枚余るわけです。冷凍しておいたそれを、ある日彼がパスタの具として使っていたのには、正直言ってびっくりしました。
ところが。食べてみると、普通の生魚やツナ缶なんかを使った場合と違って、魚の味がぎゅっと凝縮されている感じで非常に美味しい!オクラはそういうソースの味をとてもよく吸うし、青魚の香りとの相性がとてもいいので、本当に魚好きにはたまらないパスタになります。
白ワインとの相性もばっちり。
だまされたと思って一度作ってみてください!
実はこのパスタ、夫の十八番なのでいまだに私は一度も自分で作ったことがないのです。
そこで、さっそく本人を直撃して作り方を聞いてみました。
まず、秋刀魚の開きをグリルで焼いてほぐします。皮は取った方がよいようです(好きなら入れてしまっても)。オクラもさっと湯がいて食べやすく切っておきます。
フライパンにスライスしたにんにくとオリーブオイルを入れて火にかけ、香ばしい香りがしてきたらほぐした秋刀魚を入れます。戻して刻んだドライトマトを入れても美味しいです。さらにオクラを加え、パスタ茹で汁などで伸ばしてソースを作ります。
ここにアルデンテに茹でたパスタを絡めれば出来上がり。パスタはリングイネなど太めの方が合います。フライパンの中でよく混ぜて、ソースの味を十分に吸わせてください。
干物は塩味が濃い目についているので、味付けはほとんど必要ありません。お好みで塩コショウを加えるといいと思います。
秋刀魚に限らず、きっと鯵の干物でも美味しいと思います。相手の野菜も、茄子、セロリ、キャベツなどバリエーションは自在。
干物が中途半端に余ってしまったようなとき、ぜひ作ってみてください。