連日の「馬」ネタですみません。
日曜日のエリザベス女王杯に、久々にしびれてしまったもので。
以下、競馬にご興味のない方には「?」な文章が続いてしまいます。
平にご容赦を…。
スイープトウショウという馬が気になり始めたのは、もう2年前。
「いつかはG1を勝つ馬だ」と信じて応援を続け、
昨年の秋華賞で初のG1タイトルをゲットしたときは、
そりゃーもう嬉しかったものです。
そのスイープトウショウに対して「ごめんなさい」と密かに謝ったのは、
今年の夏の宝塚記念のことでした。
前年度チャンピオンのゼンノロブロイを直線であっさりと交わす、
それはそれは強い競馬をしてくれました。
嬉しかったけど、唖然とした。
まさかそんなに強いとは思っていなかった。
手にした複勝馬券が、なんだかとても恥ずかしかった。
私は勝手にスイープトウショウを「頑固娘」と呼んでいます。
もはや有名になりましたが、調教中であろうが、レース前であろうが、
自分が気に入らないことがあると、そのまま「フリーズ」してしまう。
テコでも動かんぞ、という雰囲気で、1時間以上その場を動かない、
なんてことも調教中にはあるんだそうです。
厩舎関係者の方のご苦労は察するに余りあります。
大人になって少しは改善されてきたという噂ですが、
それでも全走の天皇賞では、本馬場に入ってから頑固ぶりを発揮。
結局、池添騎手は返し馬での騎乗をあきらめ、
なんと馬とは別に徒歩で(!)スタート地点に向かう始末。
G1レースとしては前代未聞だったのではないでしょうか…。
一流馬としては、こういった振舞いは決して褒められるものではありません。
それでも、そんな行儀の悪さも許してしまえるのは、
この馬がレースでは必ず全力を尽くすからなのかもしれません。
後方から一気に追い込んでくるその姿は、女の子とはとても思えない、
まさに「豪脚」「鬼脚」と呼ぶにふさわしい迫力に満ちています。
今回のエリザベス女王杯で、その豪脚が炸裂しました。
直線を向いた時点で、先頭を悠然と逃げるオースミハルカとの差は、
10馬身、いやもっとか?ありました。
私は思わず「届かない!」と叫んでいました。
…でも。頑固娘は鬼気迫る追い込みで、その差を縮めていきました。
そして最後は、半馬身差、オースミハルカの前に出ていたのです。
「届いたあ…」と思わずつぶやいてしまったのは、8年前の春の天皇賞で、
マヤノトップガンのレースを見たとき以来でした。
頑固娘の根性、見せてもらったよ!
スイープトウショウが好きなんだってことを、ずっと自慢にするよ!
今回はもちろん、単勝馬券しか持っていませんでした。
このレースで複勝を買うなんて、この馬に対して失礼だ、と思ったのです。
2着か3着に終わって、たとえ馬券が的中したとしても、
私は多分嬉しくないと思ったのです。
…もっとも、2番人気だったから、的中しても大してプラスにはならず(笑)。
でもいいんだもん。好きな馬が勝つG1って格別なんだもん。
今日もビデオを見ながら、週末に飲み残したお酒を片付けている私です。
応援しているトップガン産駆のトップガンジョーも土曜日に勝ったし、
この週末はお酒がとても美味しかったのでした♪