ミシュランの東京版が発表されて、話題になっていますね。
いわゆる高級店にはまったく縁のない人生を送っている私でも、
やっぱり興味本位でちょっと立ち読みしたくなります。
それにしても発表の際の勿体のつけ方がスゴイ。まるで軍事機密。
ハクをつけるとはこういうことを言うんでしょうね~。
ある意味、感心しました。
結果、東京はこれまでのどこの都市よりも多くの星を獲得し、
「世界一の美食の都」の評価を得たんだとか。
まあこれも、よく考えてみたら「何を今更」って感じですけどね。
プライドの高いフランス人にも認められた、ってことを素直に喜ぶことにしますか。
さて。
家飲みも外食も同じように大好きな私ですが、
自分の、というかよく一緒に食事をする「飲み友」たちの、
「行きつけの店」が着実に増えてきて嬉しい今日この頃です。
はっきり自慢しちゃいますが、我々が行きつけにしている店は、
相当にレベルの高いところばかりだと思います。
(もちろんミシュランの基準とは大きく異なるでしょうが・笑)
ここで「私の三ツ星店」を並べるつもりはありませんが、
くり返し行ってしまう店の共通項にふと思い当たりました。
それは、お店の人が楽しそうに働いていること。
もちろん、メニューや味や値段はとても大切な前提条件です。
でも、あくまでコストと満足度のバランスからいえば、
自分の好きなものを家で作ってしまったほうが、
外食よりも優秀なことだってあります。
(たとえば、鍋なんてそういうことありませんか?)
それでもあえてその店に行きたい、とすれば、
やっぱり大切なのは「雰囲気」だと思うんです。
その店だけの気持ちのよい雰囲気を味わいに行くんですよね。
気持ちのいい雰囲気の店はどこも、スタッフが皆楽しそうに働いています。
(「楽しそうに遊んでいる」わけではありません、念のため。)
食材のことを質問すると丁寧に説明してくれたり。
お勧めのお酒を尋ねると嬉々としてボトルを見せてくれたり。
そういう店では、スタッフが常連のお客さんと一緒になって盛り上がっていても、
決して「一見さん」をないがしろにしたりはしません。
そういう店で極上の時間を味わうには、客の側にもちょっとしたコツがいります。
お店のメニューに関心を持つこと。
提供されるサービスに感謝すること。
それを言葉と態度で表現すること。
だって、あんなに楽しそうに料理とお酒を提供しているんだもの。
「何、なに?何がそんなに面白いの?」と興味を示せば、
向こうはプロなんだから、いくらでも面白いネタを提供してくれます。
そうやって、お店の人と一緒に盛り上がれたら、しめたもの。
次に行ったときも、きっとあなたの顔を覚えていてくれるはずです。
そして最後に、心からの「美味しかった、ありがとう」の一言を忘れずに。
店内からお客さんと店員さんの笑い声がもれてくる店があったら、
ちょっと寄ってみてこの方式を試してみませんか?
きっと、あなたの予算の範囲内の「三ツ星店」が見つかりますよ。