沖縄の魚料理、「マース煮」は、以前から作ってみたいメニューでした。
「マース」とは塩のこと。
沖縄では、煮魚は塩味のみであっさりと作るのです。
「煮魚」といえば、醤油と砂糖の甘じょっぱい味付けのもの、
と思い込んでいた私にとって、最初は目からウロコでした。
そうかー、塩とお酒だけで煮ちゃうんだー。
なんで今まで、それに気付かなかったんだろう!
というわけで、ようやく東京でも作ることができました。
初めてなので、素材は豪華に鯛を選択!
といっても、特売の小ぶりのチコ鯛ですが、
それでも皿からはみ出ました(笑)。
さすがベースは沖縄料理だけあって、暑い時期にもさっぱり食べられます。
用意するものは、白身の魚、塩、泡盛。
塩はなるべく、海水から作った自然塩で美味しいものを使いましょう。
さらに、今回はセロリの葉を刻んだものを加えてみました。
魚はうろこと内臓を取ってよく洗います。
お店ではここまで処理済みのものを売っていることが多いです。
今日の鯛も「調理済み」だったので楽ちんでした。
鍋に魚を入れ、ひたひたくらいに水を入れます。
さらに、塩と泡盛を加えます。
今回の鯛の場合は、塩大さじ1に泡盛大さじ2.5くらい。
鍋を中火にかけ、煮立ったら弱火にして、コトコト煮ます。
クッキングペーパーなどで落し蓋をすると味がよくなじみます
(ちなみに、魚の下にもオーブンシートなどを敷いておくと、
後でお皿に移すときに便利なはずです。私は毎回忘れるのですが…)。
途中で、みじん切りにしたセロリの葉を入れ、
合計で30分ほど煮たら出来上がり!
彩りに、湯がいたおかひじきを添えました。
シークヮーサーがないので、すだちで代用。
作る前は「塩と酒だけ」で煮るのがちょっと不安だったのですが、
結局、ショウガなどのにおい消しはまったく不要でした。
セロリも余計だったかな?というくらいです。
シンプルなのが身上のこの料理。
魚の旨味がダイレクトに味わえて、オススメです!
ちなみに、残った煮汁は極上の魚出汁なので、捨てられません。
ちょっと塩味がきついので、お湯で薄めてスープにしても。
これで島豆腐を湯豆腐にしたら美味しそう…。