大変遅ればせながら、2月27日の東京マラソン、おかげさまで無事ゴールにたどり着きました。
今回は、当日のコンディションというよりは直前の体調不良による練習不足がすべででした。状況によっては途中棄権も考えていたのですが、きついながらも一応フィニッシュにこぎつけたので、まずはよしとしようと思います。
幸い咳もまったく悪化しませんでした。筋肉痛のみで、故障もありません。ある意味無謀なフルマラソンだったにも関わらず、無事に終われて本当にありがたいことです。
毎回のことなので、今回の42.196kmについては詳しい感想は省こうと思います。ただ、一応備忘録の意味合いで、5kmごとのタイムを掲載します。( )内がラップタイムです。(データは「東京マラソンアップデート」から)。
5km00:38:22 (0:31:14)
10km01:10:41 (0:32:19)
15km01:41:42 (0:31:01)
20km02:13:45 (0:32:03)
25km02:46:15 (0:32:30)
30km03:22:31 (0:36:16)
35km03:56:08 (0:33:37)
40km04:31:41 (0:35:33)
Finish04:47:05 (0:15:24)
5-10kmと25-30kmで、都合2回トイレに行き、合計5分弱ロスしています。
39km過ぎからは断続的に歩きました。
準備段階で15kmを超える距離を走れずにいたのですが、身体は正直なもので、15kmを過ぎたあたりから徐々に脚が前に出なくなりました。20km前後からははっきりと脚に疲労を感じ、25km過ぎからそれが徐々に痛みに変わりました。
銀座で応援してくれた家族、友人知人がいなければ、あるいは30km手前で早々にリタイアしていたかもしれません。たとえ見知らぬ人の、自分に向けたものではない応援でも、ものすごい力になることは走るたびに実感します。まして自分の知り合いが沿道にいて、直接声援を送ってくれることの効用といったら。本当に、本当にありがとうございました。
今年初めて、私はフルマラソンの途中で「神頼み」というか、「願かけ」をしました。
走っている間ずっと気になっていたことがあったのですが、20kmを過ぎて脚にはっきりと疲れを感じ始めたたあたりから、「こりゃ何か、よほどモチベーションがないと走り通せないな」と自覚しました。
で、25kmを過ぎたあたりから「自分が35kmまで止まらずに走れたら、今気になっているこのことが、いい方に転ぶと信じよう」と決めました。ただの自己満足、しかも不合理極まりない話ですが、そんなこじつけでも持ち出さない限り前に進めないと思ったのです。
人に言ったら笑われそうなくらい、他愛もない「願かけ」だったのですが、そのおかげで35kmまでなんとかもちました。偶然にも願いも叶いました。そのことを確認した35km地点過ぎで、私の今年の東京マラソンはクライマックスを迎えてしまったので、さすがにその後はちょぼちょぼ歩きましたが(笑)。
こんな精神状態で、つまりある意味で「神頼み」してまで走ったのは初めてです。そこまでして完走したいと思っていたわけではないのですが、一度走り始めると意地になってしまうようです。
これがクセになるとまずいな、とは思うのですが、いい経験にはなりました。今後私は、たとえば難局を非合理的な精神論で乗り越えようという人を、批判はしても決して笑うことはできないな、と痛感しました(笑)。