最近、久しぶりに『指輪物語』を読み返しています。
この物語について書き出すと、行数がいくらあっても足りないので、
とりあえず今は内容には一切触れないことにします(笑)。
しかし、この物語は著者がイギリス人で、
舞台もヨーロッパを意識して書かれているせいか、
じっくり読んでいるとどうもワインが欲しくなってくるのです。
(そんな反応を示すのは私ぐらいなものでしょうが…)
で。
これを機に、前々から思っていたことを実行に移してみました。
それは、「いいソムリエナイフ(ワインオープナー)を買うこと」。
日本酒も好きですが、同じくらいワインも好きです。
年間消費量でいったらどちらもタメを張るくらい飲んでます。
もちろん、お察しの通り「質より量」で、
1本2000円以上のワインとはあまりご縁がありません(笑)。
そんな私でも、毎回ワインのコルクを開けるたびに、
「もうちょっといいワインオープナーが欲しいなあ」
と思っていたのです。
ワインのコルクを抜くのは一種の儀式です。
それは、どれほど安物のワインを飲んでも同じです。
スクリューをコルクに差して、抜く。
この瞬間から、すでに「ワインを飲む時間」は始まっています。
そのスタートの瞬間を、やはり気持ちよく迎えたい。
前から憧れていた一流のソムリエナイフを買おうと思ったのは、
叔父のおかげでもあります。
昨年から今年にかけて、ささやかながら叔父の仕事を手伝い、
そのお礼として商品券をいくらかいただいていたのです。
あ、そうだ。以前は躊躇していたソムリエナイフを買いに行こう。
思い立って、商品券を手に、会社帰りにデパートへと行きました。
そこで買ったのが、このソムリエナイフ。
柄の材質はどうしても木がよかったのですが、
握ってみてこの黒檀が一番しっくりきました。
5桁の買い物。どきどきしながら家に帰りました。
栓抜きの10分の1以下の値段のワインを開けながら、
なんだかとても幸せな気分になりました。
この先もずっと大事にしていく道具がひとつ仲間入り。
貧乏性の私のこと、なにかきっかけがなければ、
一生酒屋の景品のワインオープナーで済ませていたかもしれない。
叔父に感謝です。
安いワインを気持ちよく開けて、
今夜はまた『指輪物語』の世界に戻っていきましょう。